雨戸・シャッターの断熱効果はどれくらい?仕組みと限界を解説 | コラム(断熱リフォームの​豆知識)|補助金活用でお得に! | 堺市・大阪狭山市の窓断熱リフォーム専門店マドエコ

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雨戸・シャッターの断熱効果はどれくらい?仕組みと限界を解説

雨戸・シャッターの断熱効果はどれくらい?仕組みと限界を解説

台風対策や防犯のために付いている雨戸やシャッター。「閉めれば断熱にもなるのでは?」と気になったことはないでしょうか。結論からいえば、雨戸・シャッターには一定の断熱の働きがありますが、窓ガラスそのものの断熱の代わりにはなりません。

この記事では、雨戸・シャッターが暑さ・寒さをやわらげる仕組みと、その限界、そして窓本体の断熱との組み合わせ方までを順に解説します。大阪の窓断熱リフォーム専門店マドエコがご案内します。

作成者 今井 淳雄(株式会社CRAFTED JAPAN 代表取締役・窓断熱リフォーム専門店マドエコ) プロフィール

作成日 2026年9月16日 最終更新日 2026年9月16日 本記事は2026年8月時点の情報です 読了時間 約5分

雨戸・シャッターに断熱効果はありますか?

一定の効果はあります。閉めると窓の外側に空気の層ができ、風と日射を建物の外側で遮れるためです。ただし隙間のある建具なので、働きは補助的です。

雨戸・シャッターは、もともと台風などの飛来物から窓を守り、防犯性を高めるための建具です。閉めた状態では、ガラスとの間に空気の層ができ、冷たい風や強い日差しがガラスに直接当たるのを防ぎます。この「外側で遮る」という位置は、実は理にかなっています。一方で、雨戸・シャッターは開け閉めのために可動する建具であり、レールやスラット(羽板)のまわりに必ず隙間があります。複層ガラスや内窓のように密閉された空気層をつくるわけではないため、窓ガラス本体の断熱の代わりになるものではない——この2つをセットで押さえるのが正確な理解です。

雨戸・シャッターが暑さ・寒さをやわらげる仕組みは?

働きは大きく3つです。日射を外側で遮る、空気の層をつくる、風がガラスに直接当たるのを防ぐ——いずれも「窓の外側」だからこそ効く働きです。

01日射を外側で遮る。夏の日差しをガラスに届く前に止めるため、室内に熱がこもりにくくなります

02空気の層をつくる。閉めた雨戸とガラスの間の空気が、外気の熱・冷たさの伝わりをやわらげます

03風を遮る。冬の冷たい風がガラスに直接当たり続けるのを防ぎ、ガラス面の冷えを緩和します

特に夏は「外側で遮る」ことに意味があります。日射熱はガラスを通過して室内に入ると、カーテンで遮ってもすでに室内側に熱が届いています。雨戸・シャッターはガラスの手前で日射を止めるため、遮り方としては合理的な位置です。冬は夜間に雨戸を閉めることで、就寝中の冷え込みの厳しい時間帯にガラスが外気へ直接さらされるのをやわらげる使い方ができます。

夏は日射を外側で遮り冬は夜間の冷えをやわらげるという季節ごとの働きを左右で対比した図 図1 夏と冬で異なる雨戸・シャッターの働き 夏の働き 冬の働き 日差しをガラスの手前で遮る 室内に熱が届く前に止められる ただし閉めると暗くなる 夜間の冷たい風からガラスを守る 空気の層が冷えの伝わりを緩和 ただし日中の日差しも失う 「いつ閉めるか」で働きが変わる建具です。生活時間に合わせた使い分けが前提になります。 効果の感じ方は窓の性能・建物の条件により異なります。 出典:マドエコ(2026年8月時点の整理)

雨戸・シャッターの断熱には、どんな限界がありますか?

隙間がある・閉めると暗い・ガラス自体の性能は変わらない、の3点です。熱の出入りの主役である窓ガラスの性能は、雨戸では変えられません。

01隙間がある。レールやスラットまわりの隙間から空気が出入りし、密閉された空気層にはなりません

02閉めると暗く、風も通らない。日中も人がいる部屋では続けにくい使い方になります

03開け閉めの手間がかかる。毎日の生活の中で、閉め忘れる日は効果が生まれません

04ガラス自体の性能は変わらない。1枚ガラスの窓は、雨戸を開けている時間はそのままの性能です

そもそも住まいの熱の出入りの中で、窓は最大の経路です。低断熱住宅のモデル試算では、冷房時に室内へ入る熱の約73%が窓など開口部からとされています(日本サッシ協会2025)。雨戸・シャッターを閉めている時間帯はこの経路の一部をやわらげられますが、開けている時間帯——つまり日中の大半——は、窓ガラスの性能がそのまま部屋の暑さ・寒さに効きます。雨戸は「閉めている時間だけの補助」、窓ガラスの断熱は「24時間の土台」という役割の違いで整理すると、対策の優先順位が見えてきます。

冷房時に住宅へ入る熱のうち窓など開口部からの割合が大きいことを示す横棒グラフ 図2 冷房時に室内へ入る熱の内訳(モデル試算) 窓など開口部から 約73% 壁・屋根・床など その他 冬は逆向きに熱が逃げます。雨戸を開けている時間帯は、窓の性能がそのまま効きます。 低断熱住宅のモデル試算(冷房時)。住宅の条件により異なります。 出典:日本サッシ協会 2025

雨戸・シャッターと窓本体の断熱、どう組み合わせますか?

雨戸は使い方の工夫でそのまま活かし、土台となる窓ガラスの断熱は内窓などの工事で底上げする——役割分担で考えるのが現実的です。

項目 雨戸・シャッターの活用 窓本体の断熱(内窓など)
効く時間閉めている時間帯だけ開閉に関係なく24時間
明るさ閉めると暗くなる明るさを保ったまま対策できる
手間毎日の開け閉めが必要一度の工事で手間なし
費用手持ちの雨戸なら追加費用なし工事費用がかかる(補助金の対象工事あり)

今夜からできるのは、雨戸の使い方の見直しです。夏は日差しの強い時間帯だけ閉める、冬は就寝前に閉めて朝に開ける——費用ゼロで始められる補助として、手持ちの雨戸・シャッターは十分に活用価値があります。そのうえで、「雨戸を開けている時間も暑い・寒い」「結露がひどい」という場合は、窓ガラス側の性能が土台から足りていないサインです。

窓本体の断熱で代表的なのが、既存の窓の内側にもう一枚窓を設置する内窓です。窓と窓の間に密閉性の高い空気の層ができ、開閉に関係なく断熱の土台が底上げされます。窓の高断熱化による光熱費の削減目安は、6地域(関東〜九州)の戸建てで年間およそ2.2〜2.7万円(日本サッシ協会2025・モデル住戸試算・冷暖房合算)とされています。条件により異なりますが、毎年続く削減である点が特徴です。仕組みは内窓リフォームの完全ガイド、ガラスの選び方はLow-Eガラスの完全ガイドで解説しています。

補助金は先進的窓リノベ2026事業が2026年8月22日時点で受付中です。対象工事はガラス交換・内窓設置・外窓交換・ドア交換で、雨戸・シャッター単体の設置は対象工事に含まれていません。補助額は製品の性能×大きさ×建て方で決まる定額の積み上げで、上限1戸100万円・下限1申請5万円。交付申請の受付は遅くとも2026年12月31日まで、予算上限到達で早期終了します。手続きは登録された窓リノベ事業者が代行します。詳しくは補助金まとめの記事をご覧ください。

出典:窓の断熱に関する試算は日本サッシ協会2025(モデル試算・条件により異なります)。補助金は先進的窓リノベ2026事業 公式サイト(2026年8月22日確認)。

雨戸の使い方の見直しから窓の診断、現地採寸と見積り、工事と補助金申請までの流れを4段階で示す図 図3 雨戸を活かしつつ窓の断熱を進める4ステップ STEP 1 雨戸の使い方を見直す 夏は日中・冬は夜間に閉める 費用ゼロで今日から始められる STEP 2 窓を診断 開けている時間の暑さ・寒さや 結露からガラスの性能を確かめる STEP 3 現地・見積り 窓の実測と製品選定 補助額込みの概算を確認 STEP 4 工事・申請 気になる部屋の1窓から可能 交付申請は事業者が代行 雨戸でしのぎながら土台の対策を進めれば、次の夏・冬を新しい窓で迎えられます。 交付申請の受付は遅くとも2026年12月31日まで。予算上限到達で早期終了します。 出典:先進的窓リノベ2026事業 公式サイト(2026年8月確認)

うちの窓は雨戸だけで足りるか、どう見分けますか?

雨戸を開けている時間帯の快適さがひとつの目安になります。次の6項目で、ご自宅の窓を確かめてみてください。

雨戸と窓の断熱チェック(6項目)

当てはまるものにチェックを入れてください。個人情報の入力はありません。

当てはまる数を数えて、下の早見表をご覧ください。

当てはまった数でみる読み取り方
当てはまる数読み取り方
0〜1個雨戸の使い方の工夫で様子を見る段階です。季節ごとの閉め方から試してみてください。
2〜3個雨戸だけでは足りていない可能性があります。窓ガラスの条件を確かめる段階です。
4〜6個窓ガラス本体の性能が土台から足りていない可能性が高い状態です。窓側の対策の情報収集をおすすめします。

雨戸・シャッターの断熱について、よくいただくご質問は?

雨戸・シャッターまわりのご相談でよく出てくる質問をまとめました。効果に関する部分は、試算や公式情報の条件を添えてお答えしています。

雨戸を閉めるだけで、部屋は暖かくなりますか?
「暖かくなる」というより「冷えにくくなる」と考えるのが正確です。雨戸は窓の外側で風を遮り、ガラスが外気に直接さらされるのをやわらげますが、隙間のある建具なので、部屋を暖める働きはありません。効果の感じ方は窓の性能・建物の条件により異なります。

雨戸とシャッターで、断熱の働きに違いはありますか?
基本の仕組みは同じで、どちらも「窓の外側で日射や風を遮る」建具です。製品ごとの材質や構造の違いはありますが、いずれも気密性の高い建具ではないため、複層ガラスや内窓のような密閉された空気層の断熱とは働きが異なります。

昼間も雨戸を閉めておけば、夏は涼しくなりますか?
日射を外側で遮る効果は期待できますが、部屋は暗くなり、風も通せなくなります。日中も人がいる部屋では現実的に続けにくい方法です。明るさを保ったまま日射熱を抑えたい場合は、日射熱を反射するLow-E複層ガラス(遮熱タイプ)など、ガラス側の対策が選択肢になります。

雨戸・シャッターの後付けに、補助金は使えますか?
先進的窓リノベ2026事業の対象工事として挙げられているのは、ガラス交換・内窓設置・外窓交換・ドア交換の4種で、雨戸やシャッター単体の設置は含まれていません(2026年8月22日時点の公式サイト確認)。窓の断熱で補助金を使うなら、内窓設置などの対象工事で検討するのが確実です。

自宅の窓の弱点は、どうすれば分かりますか?

7つの質問に答えるだけの窓診断で、自宅の窓の弱点の当たりを付けられます。個人情報の入力はなく、その場で結果が分かります。

雨戸・シャッターは、使い方しだいで今日から役立つ心強い補助です。そのうえで、開けている時間も快適に過ごすには、窓ガラス本体の断熱が土台になります。光熱費の面から考えたい方は冷房費シミュレーションも利用できます。いずれも無料で、しつこい営業連絡はいたしません。

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